2021年07月14日

RSウイルス感染急増 昨年の400倍

 乳幼児に肺炎を起こす恐れがある「RSウイルス感染症」の患者が異例の速さで増加している。マスク着用や手洗いなどの新型コロナウイルス対策が進んだことで昨年、RSウイルスの流行が抑えられた反動とみられ、専門家は「免疫のない子供たちが今年、一気に感染する可能性がある」と警戒を呼びかけている。

 RSウイルスは主に鼻水や発熱の症状が出る呼吸器感染症。飛沫や接触による感染で、2歳までにほぼすべての乳幼児がかかり、何度も感染する子もいる。大人や2,3歳以上の子供は軽い風のような症状で済むことが多いが、生後6か月未満や生まれつき心臓に病気のある子供などの場合、重症化しやすく、呼吸困難や肺炎に至ることがある。

 平成30年と令和元年は夏ごろから感染が拡大。昨年は年間を通して低調だったが、今年は春ごろから感染者が増え始めている。

 新潟大の菖蒲川由郷(しょうぶがわ・ゆうごう)特任教授(公衆衛生学)は「昨年は新型コロナウイルス対策でRSウイルスも流行が抑えられ、結果的に0〜1歳児が感染して免疫を獲得する機会が少なかった」と指摘。社会活動が戻りつつある今年、その反動が起きているとの見方を示す。

 夏のRSウイルスは高温多湿で流行しやすいとの研究結果があり、今年は西日本や東海地方が平年より早く梅雨入りしたことが影響している可能性もある。

 「予防の基本は手洗い。他のウイルスより感染力が弱いので、自宅や保育園でも子供がよく触る場所やおもちゃをアルコール消毒することも有効だ」と橋本氏。「ゼーゼー」と呼吸をするなどの重症化のサインがあれば、「夜間でもすぐに医療機関を受診してほしい」と強調した。
RSウイルス.PNG
                       産経新聞
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2021年07月09日

ファイザー、ワクチンのブースター接種許可申請へ 米で8月に

 米ファイザーのミカエル・ドルステン最高科学責任者は8日、同社が独ビオンテックと開発した新型コロナウイルスワクチンについて、3回目の追加接種(ブースター接種)の許可を来月中に米食品医薬品局(FDA)に申請する方針だと述べた。

 2回目の接種から半年経過すると再感染リスクが高まる証拠が出てきたことや、感染力の強いインド由来の変異株(デルタ株)の広がりが理由だ。
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2021年07月02日

自治体、接種予約停止の動き ワクチン不足深刻化 新型コロナ

 新型コロナういるすのワクチン接種をめぐり、一部の自治体で7月の新規予約受付を停止・制限する動きが相次いでいる。

 国からの供給が不足しているためで、必要なワクチンの5割程度しか供給されないケースもある。7月から64歳以下の接種を本格化させる予定の市町村では困惑の声が上がっている。

政府は米モデルナ製のワクチンについて、職域接種などの新規受付を休止、ただ、自治体側が不足を訴えているのは主に米ファイザー製だ。もともと供給量が減る見込みだったことが背景にあるとみられる。
                            時事通信社
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