<日本女子プロゴルフ選手権>コニカミノルタ杯 最終日
◆城陽カントリー俱楽部(京都府) 6555ヤード・パー72
ルーキーの川崎春花が最終日に「64」をマークして4打差を逆転。バックナインに入ると4連続バーディを奪い、上りも2連続バーディで絞めて初優勝を公式戦で決めた。19歳133日での制覇は大会史上最年少だ。
そんな川崎の横でバッグを押し続けたのは、大阪学院高校2年生でゴルフ部の伊藤亜衣酸(16)。川崎の2つ後輩尾に当たる。もともとキャフェ意をする予定だった動向ゴルフ部の生徒の代わりに急遽キャデイを務めることになり、優勝までの72ホールをともにした。

川崎は高校3年生の時にゴルフ部のキャプテンを務めていたが、当時1年生だった伊藤さんによると「挨拶とか礼儀とか厳しくて、やさしい先輩でした」。川崎は高校時代から明るい性格でゴルフ部のメンバーをまとめ上げたが、そんな偉大な先輩が今度は大会の歴史に名を残す快挙を成し遂げた。
そんな中でもプレー中は和やかに進んだという。「(川崎が)緊張しているという感じはなかったです。私はタダクラブやボールをふいたり。楽しかったです」と緊張感もなく、「『おなかすいた』とか『暑い』といいながら」仲良く優勝への道をともにした。
伊藤さんは来年にJLPGAプロテストを受験予定。今回の優勝をまじかで見て「プロになりたい気持ちが大きくなりました」と刺激を受けた。優しく厳しかった川崎から、後輩へのこれ以上ないプレゼント。伊藤さんにとって、忘れられない人なったはずだ。
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