政府は、出産時の保険給付金として子ども1人につき原則42万円が支払われる出産育児一時金について、2023年度から50万円程度に引き上げる方向で検討に入った。子育て世帯の負担を軽減し、少子化対策を強化する狙いがある。近く岸田首相が最終判断し、引き上げ額を表明する。
加藤厚生労働相は6日、首相に増額案を提示し、政府内で最終調整が行われている。厚労省によると、21年度の平均出産費用(帝王切開などを除く正常分娩)は約47万円で、一時金の額を上回った。
出産時に脳性麻痺となった子どもに補償金を支給する参加医療保障制度の掛け金1万2000円を含めると、約49万円となる。厚労省は、少なくともこの水準まで一時金を引き上げる必要があると判断した。
岸田首相はかねて「少子化は危機的な状況にある」として、一時金の「大幅な増額」を表明していた。
23年度の増額分は、これまで一時金を支払ってきた健康保険組合などの保険者が負担する。24年度以降は、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度からも財源の7%程度を拠出してもらう方針だ。
読売新聞
2022年12月07日
長崎大学病院口腔外科で誤抜歯「医療安全の意識改革必要」診療停止
長崎大学病院は、歯科診療部門で歯を抜く予定ではなかった親知らずを誤って抜く医療事故が発生したと発表しました。
記者会見で長崎大学病院の江口晋副病院長(安全)が「医療事故が再び発生いたしましたと謝罪しました。
病院によりますと11月8日、西彼杵郡在住の30代の女性患者の抜歯手術で、左側の上下の親知らずを抜くはずが、執刀医が誤って左右の下の親知らずを抜きました。5日後の13日、女性患者から病院へ、予定と違う歯を抜いたことについて説明を求める電話があり、16日に執刀医が謝罪しました。
大学病院では2020年と2021年にも誤った歯を抜く事故が起きていて、病院は再発防止策を講じましたが、処置前に患者と抜く波を確認するなどのルールが徹底されていませんでした。
さらに患者から病院に投書があるまで執刀医や診療課長から病院長に報告がなく、医療安全に対する意識改革が必要と判断し、問題を解決するまで診療を原則停止するということです。
長崎大学病院の澤瀬隆副病院長(歯科統括)は「患者さんからの声で初めてそれ(誤抜歯)を知った。これはもう非常に医療安全上許しがたい。本質的な問題があるのでは」と話しました。
再開時期は未定で、早急に処置が必要な患者は非血続き対応しますが、紹介先の病院に診療を依頼するなど1日50人の患者に影響が出るということです。
ncc長崎文化放送
記者会見で長崎大学病院の江口晋副病院長(安全)が「医療事故が再び発生いたしましたと謝罪しました。
病院によりますと11月8日、西彼杵郡在住の30代の女性患者の抜歯手術で、左側の上下の親知らずを抜くはずが、執刀医が誤って左右の下の親知らずを抜きました。5日後の13日、女性患者から病院へ、予定と違う歯を抜いたことについて説明を求める電話があり、16日に執刀医が謝罪しました。
大学病院では2020年と2021年にも誤った歯を抜く事故が起きていて、病院は再発防止策を講じましたが、処置前に患者と抜く波を確認するなどのルールが徹底されていませんでした。
さらに患者から病院に投書があるまで執刀医や診療課長から病院長に報告がなく、医療安全に対する意識改革が必要と判断し、問題を解決するまで診療を原則停止するということです。
長崎大学病院の澤瀬隆副病院長(歯科統括)は「患者さんからの声で初めてそれ(誤抜歯)を知った。これはもう非常に医療安全上許しがたい。本質的な問題があるのでは」と話しました。
再開時期は未定で、早急に処置が必要な患者は非血続き対応しますが、紹介先の病院に診療を依頼するなど1日50人の患者に影響が出るということです。
ncc長崎文化放送