韓国の民間シンクタンク「雀鍾賢学術院」が30日に発表した世論調査で、「韓国が独自で核開発する必要がある」との回答が76.6%に上った。
「北朝鮮の非核化は不可能だ」と答えた人は77.6%だった。
調査は昨年11〜12月に実施。北朝鮮は昨年、過去に例を見ない頻度で弾道ミサイル発射を繰り返し、戦術核を実戦配備する構えも見せている。調査結果は、交渉を通じた核放棄がもはや非現実的で、軍事的抑止力を強化するしかないとの認識が広がっていることを浮き彫りにした。また、米国の「核の傘」に全幅の信頼を置いていないことを示唆したとも言えそうだ。
一方、日米間の安全保障協力について肯定的な回答は71.9%。日本との関係改善に積極的な尹錫悦政権では3カ国の合同訓練が活発化しており、k峰した姿勢が影響しているとみられる。「日本が核開発する可能性がある」は63.5%だった。
時事通信社
2023年01月31日
談話継承、対韓規制の緩和検討 政府、徴用工解決に合わせ
日韓関係で最大の懸案になっている元徴用工問題に関し、韓国政府が日本側の受け入れ可能な解決策を最終的に決めた場合、政府が植民地支配に対する「反省とおわび」に触れた過去の政府談話を継承する立場を表明する案が出ていることがわかった。
対韓輸出規制の緩和も検討する。政府関係者が30日、明らかにした。
徴用工訴訟の原告側は被告の日本企業による「謝罪」や「資金拠出」を要求。韓国政府はこれを踏まえて日本側の「前向きな呼応」を促すとともに、韓国の財団が日本企業の賠償金を肩代わりする案を公表し、正式決定への詰めの調整に入っている。
日本政府は一貫して1965年の日韓請求権協定で解決済みとの立場。国が主導して謝罪や資金拠出に応じるのは困難だと伝えている。
ただ、韓国側に一定の配慮を示す必要はあると判断。「痛切な反省」と「心からのおわび」を明記した95年の村山富市首相談話や2015年に安倍晋三首相が発表した戦後70年談話を引き継ぐ姿勢を示す案が浮上した。
政府は合わせて、輸出に当たって優遇措置を適用する対象国に勧告を再指定することを検討している。19年8月に安倍政権は貿易管理手続きを簡素化する「ホワイト国」から韓国を除外。発動時から日本側は「徴用工問題とは関連しない」と説明しているが、「報復」とみなす韓国側は解除を求めてきた。
こうした対応を検討するのは、中国や北朝鮮の動きをにらんで韓国との安全保障協力を推進する必要があるとみるためだ。尹錫悦大統領は対日関係の早急な立て直しに意欲を示しており、日本政府関係者は「改善の大きな流れができれば、色々なことを模索する」と語った。
時事通信社
対韓輸出規制の緩和も検討する。政府関係者が30日、明らかにした。
徴用工訴訟の原告側は被告の日本企業による「謝罪」や「資金拠出」を要求。韓国政府はこれを踏まえて日本側の「前向きな呼応」を促すとともに、韓国の財団が日本企業の賠償金を肩代わりする案を公表し、正式決定への詰めの調整に入っている。
日本政府は一貫して1965年の日韓請求権協定で解決済みとの立場。国が主導して謝罪や資金拠出に応じるのは困難だと伝えている。
ただ、韓国側に一定の配慮を示す必要はあると判断。「痛切な反省」と「心からのおわび」を明記した95年の村山富市首相談話や2015年に安倍晋三首相が発表した戦後70年談話を引き継ぐ姿勢を示す案が浮上した。
政府は合わせて、輸出に当たって優遇措置を適用する対象国に勧告を再指定することを検討している。19年8月に安倍政権は貿易管理手続きを簡素化する「ホワイト国」から韓国を除外。発動時から日本側は「徴用工問題とは関連しない」と説明しているが、「報復」とみなす韓国側は解除を求めてきた。
こうした対応を検討するのは、中国や北朝鮮の動きをにらんで韓国との安全保障協力を推進する必要があるとみるためだ。尹錫悦大統領は対日関係の早急な立て直しに意欲を示しており、日本政府関係者は「改善の大きな流れができれば、色々なことを模索する」と語った。
時事通信社
住民の❝有機フッ素化合物❞血液検査の結果公表「非常に濃度が高い状況」
付近の井戸から人体に有害な可能性のあるPFAS(有機フッ素化合物)が検出されたなどとして、市民団体が東京・多摩地域の住民87人の血液検査をしたところ、血中濃度の平均が環境省による調査の平均値の2倍以上あったということです。
京都大学・原田浩二准教授:「これ名非常にPFAS濃度が高い状況にあると考えています」
PFASは高濃度だと人体に有害な可能性があるとされています。
東京都では、多摩地域の浄水所の水源となっていた一部の井戸からPFASが検出され、井戸の使用を止めるなどの対策が取られています。
去年11月と12月に市民団体「多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会」が東京・国分寺市を中心に+とした女性53人、男性24人の住民合わせて87人に血液検査を行いました。
その結果、PFASの一種「PFOS」の87人の平均値は1ミリリットル当たり14.6ナノグラムで、環境省が2021年に全国3か所で調査した際の平均(3.9ナノグラム)の約3.7倍でした。
今回の調査での最大値は35.8ナノグラムでした。
また、PFASの一種「PFOA」では、2021年調査の約2.7倍の平均5.9ナノグラムでした。
この結果について、環境省の専門家会議の委員も務める京都大学の原田淳教授は今回、わかった濃度で住民に急性の健康影響が出る可能性はほぼないとする一方、「まだまだ見えていないFAS汚染をちゃんと捉えていく必要があるんだと再認識したとしました」としました。
市民団体では、今年3月末までに多摩地域の住民計600人の血液検査をするとしていて、今後は医療関係者を入れた専門家グループを立ち上げ、高い数値が検出された人に何ができるかも検討したいとしています。
テレビ朝日
京都大学・原田浩二准教授:「これ名非常にPFAS濃度が高い状況にあると考えています」
PFASは高濃度だと人体に有害な可能性があるとされています。
東京都では、多摩地域の浄水所の水源となっていた一部の井戸からPFASが検出され、井戸の使用を止めるなどの対策が取られています。
去年11月と12月に市民団体「多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会」が東京・国分寺市を中心に+とした女性53人、男性24人の住民合わせて87人に血液検査を行いました。
その結果、PFASの一種「PFOS」の87人の平均値は1ミリリットル当たり14.6ナノグラムで、環境省が2021年に全国3か所で調査した際の平均(3.9ナノグラム)の約3.7倍でした。
今回の調査での最大値は35.8ナノグラムでした。
また、PFASの一種「PFOA」では、2021年調査の約2.7倍の平均5.9ナノグラムでした。
この結果について、環境省の専門家会議の委員も務める京都大学の原田淳教授は今回、わかった濃度で住民に急性の健康影響が出る可能性はほぼないとする一方、「まだまだ見えていないFAS汚染をちゃんと捉えていく必要があるんだと再認識したとしました」としました。
市民団体では、今年3月末までに多摩地域の住民計600人の血液検査をするとしていて、今後は医療関係者を入れた専門家グループを立ち上げ、高い数値が検出された人に何ができるかも検討したいとしています。
テレビ朝日
検出相次ぐPFAS、国が対策強化へ 食品の健康影響評価も
米軍基地や工場周辺で検出が続く有機フッ素化合物(総称PFAS ピーファス)について、国が対策強化に乗り出す。水質管理の基準強化を検討し、食品の健康影響評価を始める。どのくらいで健康に影響があるかまだ明らかではないが、各国で基準を強化する動きがあり、海外の動向も参考にしながら対応を進めていく方針だ。
PFASは、水や油をはじく性質があり、フライパンなどのコーティングから消火剤まで、様々な用途で使われてきた。しかし、20年ほど前から米国で発がん性の疑いが指摘されるなど海外で規制が厳しくなった。世界中で広く使われたため、今でも地下水や土壌などに残っている。自然界では分解されにくく「永遠の化学物質」と呼ばれる。
国内では代表的物質PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)について、国が2021年までに製造や使用を原則禁止した。20年に毎日2リットルの水を飲んでも健康に影響が生じないレベルとして、水質管理の暫定目標値(PFOSとPFOA合計で1リットル当たり50ナノグラム、ナノは10億分の1)を定めた。現時点では有害性に関する科学的な治験が不十分なため、法的拘束力を伴う規制の下となる環境基準値ではない。「知見の集積に努めるべき物質」との位置づけだ。
朝日新聞社
PFASは、水や油をはじく性質があり、フライパンなどのコーティングから消火剤まで、様々な用途で使われてきた。しかし、20年ほど前から米国で発がん性の疑いが指摘されるなど海外で規制が厳しくなった。世界中で広く使われたため、今でも地下水や土壌などに残っている。自然界では分解されにくく「永遠の化学物質」と呼ばれる。
国内では代表的物質PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)について、国が2021年までに製造や使用を原則禁止した。20年に毎日2リットルの水を飲んでも健康に影響が生じないレベルとして、水質管理の暫定目標値(PFOSとPFOA合計で1リットル当たり50ナノグラム、ナノは10億分の1)を定めた。現時点では有害性に関する科学的な治験が不十分なため、法的拘束力を伴う規制の下となる環境基準値ではない。「知見の集積に努めるべき物質」との位置づけだ。
朝日新聞社