2023年02月27日

中国の無人機、日本領空に迫る飛行が急増・・・防衛省幹部「近年は毎日のように確認」

 中国が東シナ海とその周辺で日本領空に迫る無人機の運用を急増させている。航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)は2013年9月から計15回で、このうち21年8月以降は12回に上る。台湾有事を念頭に置いた動きとみられ、日本は領空侵犯時の武器使用基準を緩和するなど、対策強化に乗り出した。

   中国無人機.png

 防衛省によると、空自のスクランブルは飛行ルートを分析し、領空侵犯の恐れがある場合に実施されている。東シナ海上空での中国無人機の飛行は「近年、毎日のように確認されている」(防衛省幹部)のが実情だ。

 実際に領空侵犯があったのは1回で、沖縄県の尖閣諸島上空に17年5月、中国海警局のものとみられる子型無人機が侵入した。

 中国の無人機に対するスクランブルは13年9月が最初で、17年5月と18年4月にも行われ、19年と20年はゼロだった。

 様相が変わったのは、中国が台湾有事を想定した軍事演習を強化した21年夏だ。同年8月谷22年7,8月には、攻撃型の「TB001」が東シナ海から沖縄県宮古島と沖縄本島間の宮子海峡を通り、太平洋に出る動きを見せた。今年1月には、高高度を長時間滞空する偵察機「WZ7」の太平洋進出も初めて確認された。

 こうした飛行は、台湾有事などをにらんだ中国軍の構想「A2AD(接近阻止・領域拒否)」と符合する。米艦船などに対し、TB001はミサイル攻撃、WZ77波追尾を想定して演習を行っているとの見方がある。

 防衛省は今月、過去3回にわたって領空侵犯していた気球を中国の偵察用と推定。気球や無人機が領空を侵犯した場合に備え、自衛隊の武器使用基準を緩和し、正当防衛などに該当しなくても撃墜できるようにした。ただ、17年5月の事例では、無人機は5分間程度で領空から出たが、尖閣上空などに長時間とどまった場合、政府は撃墜するかどうか、難しい判断を迫られる。

 空自の航空総隊司令官を務めた武藤茂樹・元空将は、「中国は実践を想定した無人機の運用を加速させている。尖閣諸島の実効支配を狙い、感染の領海侵入に続き、無人機の領空侵犯を常態化させる恐れもある」と指摘している。
                                          読売新聞
posted by 鏑木歯科 at 11:16| 鏑木歯科日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新型コロナ起源、研究所流出の可能性高い

 米エネルギー省は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の期限について、研究所からウイルスが流出した可能性が最も高いと結論付けた。ホワイトハウスや米議会の主要議員に最近提出された報告書から明らかになった。

 同省はウイルスが広まった経緯についてこれまで判断を下していなかったが、アブリル・ヘインズ国家情報長官のオフィスがまとめた2021年の資料を改定する中で今回の考えを示した。

 米連邦捜査局(FBI)はエネルギー省と同様、何らかの事故でウイルスが中国の研究所から流出した可能性があるとしている。一方で四つの連邦政府機関や国家情報関連の諮問機関などは、ウイルスが自然界から広がったものとしている他、二つの政府機関は期限について判断を示していない。

 今回の報告書を読んだ関係者らによれば、エネルギー省は今回の判断について「確度は低い」としている。FBIは「中程度の確信」をもって、研究所からの流出によりパンデミックが引き起こされたとする結論を2021年に示しており、現在もこの見解を維持している。
                             ウオール・ストリート・ジャーナル日本版
posted by 鏑木歯科 at 08:09| 鏑木歯科日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月22日

高齢者のコロナワクチン接種、5月開始で調整・・・全世代対象は9月から

 新型コロナウイルスワクチンの2023年度の接種について、厚生労働省は、高齢者など重症化リスクの高い人を対象に、5月をめどに先行して接種を始める調整に入った。全世代を対象した接種は9月ごろから始めることを想定する。22日に開く専門家分科会に提案し、3月上旬までの正式決定を目指す。

 新型コロナワクチンは現在、無料で受けられる予防接種法上の「臨時接種」に落ちづけられている。3月末に期限を迎えるが、厚労省は、24年3月末まで1年間延長する方向で検討している。

 接種は、全世代を対象に秋から冬にかけ、年1回実施することを基本とする。年末年始に想定される感染拡大に備えるためだ。

 高齢者や持病のある人などが、これよりも先行的に接種を受けられるようにするのは、夏にも感染が拡大する恐れがあり、その前に免疫を高めてもらう狙いがある。先行接種を受けた人たちは秋から冬にかけても、追加接種が可能になる見通しだ。

 無料接種をめぐっては、24年度以降は、接種を受ける人に自己負担が生じる可能性がある「定期接種」に移行する案が出ている。厚労相は、ワクチンの効果や感染状況などを踏まえて、23年度中に議論を進める方針だ。
                                    読売新聞
posted by 鏑木歯科 at 11:18| 鏑木歯科日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする