福島第一原発で24日から始まった処理水の海洋放出を受けて、東京電力は、放出後に採取した原発周辺の海水のトリチウム濃度はすべて「検出限界値未満」だったと発表しました。
東京電力は福島第一原発にたまるトリチウムを含んだ処理水について、トリチウム濃度を1リットル当たり1500ベクレル未満に薄め、24日から海水への放出を始めました。最初の放出として、7800トンの処理水を17日間かけて放出する予定です。
25日午後4時から開かれた東京電力の会見によりますと、24日は183トンが放出され、予定通り放出は進んでいるということです。
また、東京電力は処理水の放出後に、原発から3キロ以内の10地点で海水を採取し、放射性物質の濃度を分析していました。その結果、濃度は全地点で1リットル当たり10ベクレルの検出限界値を下回り、放出停止を判断するレベル(1リットル当たり700ベクレル)を大きく下回っていることが確認されたということです。
東京電力は、毎日原発周辺海域のモニタリング検査を行っていて、分析結果がわかり次第ホームページなどで公表することにしています。
また、環境省も海水の放射性物質についての調査を行い、水産庁では福島第一原発沖で獲れた魚の放射性物質の濃度を調べています。
テレビュー福島