2024年06月04日

車検更新2か月前OK 来春緩和、働き方改革も影響 国交省

 国土交通省は、自動車車検証の有効期間が切れる2か月前から車検を受けられるよう規制緩和する。

 これまでは通常1か月前からだったが、利便性向上のため延ばす。現在パブリックコメント(意見公募)を実施中で、周知を図ったうえで来年4月に施行する。

 検査は道路運送車両法に基づき行うものであり、タイヤやメーター、ライトなどが安全基準を満たしているか確認。車検の切れた車を行動で運転すれば、免許停止といった行政処分や刑事罰が科される。

 新車を除き、、車検の有効期間は自家用車で2年、バスやトラックなどは1年。期間満了日の1か月前以降に継続検査を受ければ、残っている有効期間を生かしたまま延長可能だ。例外的に、自動車の点検整備業者がいないなど条件が不利な離島地域では、2か月前からの受検に対応していた。

 一方で継続検査の需要は、年度末に集中している。新生活を前に自動車を取得する人が多いためだ。予約を取りにくい上に、自動車整備士の働き方改革も相まって、期限までに検査を終えるのが難しい状況が懸念されていた。そこで、需要を分散させる狙いで、全国一律で2か月前から受けられるようにする。

 国交省は、業界団体や自治体などを通じて利用者に周知する。受検機関に余裕が生まれるため、うっかりミスによる公用車や社用車の車検切れが減ることも期待される。
                               時事通信社

 
posted by 鏑木歯科 at 09:42| 鏑木歯科日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする