明治安田生命保険が現在65歳としている定年を、2027年度から70歳に延長する方針であることが1日分かった。70歳定年制度を導入すれば、大手金融機関では初という。対象は保険を販売する営業職員以外の社員約1万人で、労働組合側と協議を進めている。
労働人口が減少する中、経験のある働き手を確保する狙い。65歳以上でそれまでと同等の職務を担う場合は給与水準を維持する。週3日勤務や時短勤務といった働き方も選択可能にするという。
共同通信
2024年07月01日
日本の科学者たちが「歯が生える薬」を開発中!? 人間はあと6年で自力で歯を生やせっようになるかもしれない
歯は骨と似たような成分で出来ており、(エナメルという保護層があるため)人間の体内で最も固い物質であるにもかかわらず、歯には自分で自分を治癒して再生するという重要な能力が欠けている。でも、その現実が変わる可能性が見えてきた。
日本人の研究チームは人間の歯を再生させる新薬の開発を進めており、今年9月にはヒトを対象とした知見を開始する予定だそう。今回は、その注目すべき情報をアメリカ版「Prevention」からご紹介。
一般的な成人には206本の骨がある。骨はカルシウム、ミネラルとコラーゲンから出来ており、人体の基礎として私たちの日常生活を支えている。その日常生活におなかで骨を意識することは少ないかもしれないけど、骨は驚くほど回復力が高く、壊れても自分で自分を再生するという巧妙な技を持っている。
しかし、歯は骨ではない。歯は骨と似たような成分で出来ており、(エナメルという保護層があるため)人間の体内で最も固い物質であるにもかかわらず、歯には自分で自分を治癒して再生するという重要な能力が欠けている。
医学研究所北野病院(大阪)歯科口腔外科主任部長の高橋克医師は、「歯の喪失や欠損に悩む人たちを救うために何かしたい」と毎日新聞に語っている。「いまのところ(歯の喪失や欠損)を完全に治す方法はありませんが、歯の再生に対する人々の期待は大きいと感じています」
この新薬の開発は、USAG-1という抗体に関する長期的な研究の成果と言える。USAG-1は、フェレットやマウスの歯の成長を阻害することが証明されている。2021年、京都大学の科学者たち(9月からの治験にも参加する)は、USAG-1と骨形成たんぱく質(BMP)の相互作用を阻害するモノクローナル抗体(通常はがん治療に使われる)を発見した。
京都大学大学院研究所の准教授も務める高橋医師は、この研究論文の週櫃に携わっており、同大学のプレスリリースの中で次のように語っていた。「USAG-1の抑制力が歯の成長に良い影響を与えることは以前から分かっていました。解っていなかったのは、それで十分かどうかです。フェレット母の生え代わりが人間と似ている二生歯性の動物です」
今年9月に治験が開始されれば、それが実際どのくらい似ているかもわかってくるはず。11カ月に及ぶ治験には、歯を少なくとも1本は失った30〜64歳の男性30名が参加する。研究チームは歯を再生するための薬を静脈内に投与して、その効果と安全性を証明する予定。幸い、これまでの動物実験では副作用がみられていない。
すべてが順調に進んだ場合、北野病院は歯が4本以上欠損した2〜7歳の小児患者に同治療を実施する。最終的な目標は、2030年までに通称❝歯生え薬❞を開発すること。この治療法のの対象者は、今のところ先天性無歯症の患者のみ。でも、高橋医師は、その対象者が歯を失った人全員に拡大される日が来ることを期待している。
Women’sHealth
※この記事は当初、「Popular Mechanics」誌に掲載されました。
※この記事は、アメリカ版「Prevenntion」から翻訳されました
日本人の研究チームは人間の歯を再生させる新薬の開発を進めており、今年9月にはヒトを対象とした知見を開始する予定だそう。今回は、その注目すべき情報をアメリカ版「Prevention」からご紹介。
一般的な成人には206本の骨がある。骨はカルシウム、ミネラルとコラーゲンから出来ており、人体の基礎として私たちの日常生活を支えている。その日常生活におなかで骨を意識することは少ないかもしれないけど、骨は驚くほど回復力が高く、壊れても自分で自分を再生するという巧妙な技を持っている。
しかし、歯は骨ではない。歯は骨と似たような成分で出来ており、(エナメルという保護層があるため)人間の体内で最も固い物質であるにもかかわらず、歯には自分で自分を治癒して再生するという重要な能力が欠けている。
医学研究所北野病院(大阪)歯科口腔外科主任部長の高橋克医師は、「歯の喪失や欠損に悩む人たちを救うために何かしたい」と毎日新聞に語っている。「いまのところ(歯の喪失や欠損)を完全に治す方法はありませんが、歯の再生に対する人々の期待は大きいと感じています」
この新薬の開発は、USAG-1という抗体に関する長期的な研究の成果と言える。USAG-1は、フェレットやマウスの歯の成長を阻害することが証明されている。2021年、京都大学の科学者たち(9月からの治験にも参加する)は、USAG-1と骨形成たんぱく質(BMP)の相互作用を阻害するモノクローナル抗体(通常はがん治療に使われる)を発見した。
京都大学大学院研究所の准教授も務める高橋医師は、この研究論文の週櫃に携わっており、同大学のプレスリリースの中で次のように語っていた。「USAG-1の抑制力が歯の成長に良い影響を与えることは以前から分かっていました。解っていなかったのは、それで十分かどうかです。フェレット母の生え代わりが人間と似ている二生歯性の動物です」
今年9月に治験が開始されれば、それが実際どのくらい似ているかもわかってくるはず。11カ月に及ぶ治験には、歯を少なくとも1本は失った30〜64歳の男性30名が参加する。研究チームは歯を再生するための薬を静脈内に投与して、その効果と安全性を証明する予定。幸い、これまでの動物実験では副作用がみられていない。
すべてが順調に進んだ場合、北野病院は歯が4本以上欠損した2〜7歳の小児患者に同治療を実施する。最終的な目標は、2030年までに通称❝歯生え薬❞を開発すること。この治療法のの対象者は、今のところ先天性無歯症の患者のみ。でも、高橋医師は、その対象者が歯を失った人全員に拡大される日が来ることを期待している。
Women’sHealth
※この記事は当初、「Popular Mechanics」誌に掲載されました。
※この記事は、アメリカ版「Prevenntion」から翻訳されました