2024年07月17日

熱中症と似た症状も・・・新型コロナ❝新変異株❞「KP.3」患者激増 感染力高く、のどの痛みや発熱の症状

 新型コロナの感染者が増え、これまでとは違う新たな変異株が登場。今、「11波」に入ったとも言われている。新たな変異株には、どういった危険性があるのだろうか。感染を防ぐ有効な対策を専門家に聞いた。

▼感染性が高まって広がりやすい新変異株「KP.3」

 東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅医師によれば、現在は「KP.3」と呼ばれている変異株が流行っているという。「ワクチンを接種したり、一度感染して体内にできた抗体がより聞きにくい。感染性が高まって、より広がりやすい」のが特徴だ。

 新たな変異株「KP.3」。感染力が高く、主に喉の痛みや発熱といった症状があるという。

 厚生労働省によると、7月1日から7日に報告された1医療機関当たりの感染者数は8.07人。前の週から1.39倍になっているのだ。

 その中でも、特に患者報告数が最も多かったのは沖縄県。1医療機関当たり29.92人と、全国最多となっている。

 沖縄県では、この「KP.3」という新たな変異株が、感染者の90%以上を占めているという。

 この「KP.3」の感染拡大で、沖縄県に医療機関は今、危機的状況にあるそうだ。

▼沖縄の医療機関は危機的状況

 沖縄県にある友愛医療センター救急科の山内素直医師は、「5月のゴールデンウィーク明けから、患者数がどんどん増えてきている状況。6月に入ってからは、重症化する患者さんも見られてきました」と話す。

 さらに「入院するベットが確保できなかったり、発熱の患者さん、コロナの患者さんの救急車の受け入れをお断りせざるを得ないような状況も、6月から出ています」と、現況を説明する。

 このように、新型コロナでない患者にも大きな影響が出ているという。

 実際にこの病院で取材中も、「(91歳の)この方、おそらくコロナの可能性があると思うんですよね。そうなると、ちょっとお部屋がないので。診療はできるんですけど」と医師が電話で話す場面が見られた。

 重症化も心配な高齢の患者だが、入院するためのベットが空いていない状況。さらに、救急車の数が足りず、病院独自の「ドクターカー」の出動が6月から激増しているという。

 友愛医療センター救急科・山内医師:
  患者さんとか、患者さんのご家族で、熱があるとか、周りにコロナがいるってわかっていながら、マスクせずに救急車に乗ってきたりとかする方は、実際にいらっしゃいます。

▼新型コロナへの意識の変化が一因

 山内医師は、新型コロナへの意識の変化を指摘する。

 友愛医療センター救急科・山内素直医師:

 コロナに対しる意識とか、感染予防対策に対する意識っていうのが下がった。そして、実際、自分の周りで起こっていることに対しる意識とか、レーダーが下がっちゃったのかなと思います。コロナに対する無関心みたいなものが一因。

▼「熱中症」と似た症状・・・診察に手間取ることも

 さらに、新型コロナと見分けづらいという、「熱中症」という問題も。

 埼玉県の埼玉慈恵病院でも、診察に手間取っているという。

 同病院の藤永剛副病院長は「両方とも熱を出しやすいですよね。それから、だるさとか倦怠感、頭痛とか筋肉痛とか、そこら辺の症状はよく似てますね」と話す。

 「熱中症」の患者も増える中、新たな変異株「KP.3」の感染拡大を防ぐには、どうすればいいのか。

 埼玉慈恵病院・藤永副病院長

 やっぱり手荒いっていうのは、非常に感染予防になりますから、それを思い出していただいて、人込みとか、何かに触れたとかそういうあとは、ちゃんと手洗いした方がいいと思います。
  (「イット!」7月16日放送より)
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posted by 鏑木歯科 at 08:11| 鏑木歯科日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする