JA共済連が、「自転車の交通ルールや自転車のヘルメット着用」に関する大規模意識調査を実施し、結果を発表しました。

2024年秋の全国交通安全運動(9月21〜30日に合わせたもので、調査は全国の男女15〜84歳の自転車利用者と非利用者(歩行者や自動車ドライバーなど)計2万2400人を対象に行われました。
2023年4月から施行された自転車利用者のヘルメット着用努力義務化について、「着用を務めることが義務付けられ、違反時の刑事罰や行政罰なし」と正しく理解している人は73.1%。対して、実際にヘルメットを着用している人の割合は少数にとどまりました。自転車利用者1万1200人を対象に、乗用中ヘルメットを着けているかを尋ねたところ、「ヘリメットを持っていて常に着用している」は15.0%、「ヘルメットを持っていておおむね着用している」が11.2%と計26.2%。約4人に1人ほどの割合です。
同設問で最も多かった回答は「ヘルメットを持っておらず、着用していない」の57.6%でした。着用率が最も高かったのは20代男性で、「常に」「おおむね」の合計は37.7%。逆に最も低かったのは50代女性の計13.6%でした。
ヘルメットを着用しない心理的理由を尋ねたところ、最も多かったのは「ヘルメットが似合わないから」。他方、女性のあげる、ヘルメットを着用している自転車利用者2939人を対象に詳細な着用理由を尋ねたところ、「着用が習慣化し、着用しないと落ち着かないから」が最も多い61.3%、次いで「洋服とのコーディネートは気にしていないから」「ヘルメットを着用していると気持ちが引き締まるから」などが続きました。
さらに、歩行者・自動車ドライバー1万1200人を対象に、自転車利用者のヘルメット着用に関する印象を尋ねたところ、「命を守るための行動で常識的だと思う」「法令をしっかり守る姿勢は素晴らしい」などの回答が上位に並びました。
LASISA編集部