2025年02月14日

政府、備蓄米21万トン放出と表明 高騰する米価抑制のため3月にも

 高騰する米価を抑えるための備蓄米の放出について、江藤拓農林水産省は14日の閣議後記者会見で、放出量を21万トンにすると表明した。初回は15万トンとし、残りは流通の状況を見極めて追加する。3月初めに入札を始め、中旬に実際に放出される見通しだ。江藤氏は、「何としても、流通が滞る状況を食い止めたい」と話した。
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 2024年産の生産量は前年よりも18万トン多くなる見込みだ。一方で、農協など主要な集荷業者が昨年までに確保してきた量は、21万トン少ない。農水省は、この21万トンを流通の目詰まりを示す料として問題視しており、その分を穴埋めすることにした。

 備蓄米の放出は、年間の玄米仕入れ量が5千トン以上の集荷業者に対して行う。農水省は入札で選んだ業者に売却し、原則1年以内に同じ業者から同僚を買い戻す。過度に米価が下落することを防ぐためだ。

 農水省はこれまで備蓄米の放出を、凶作時と災害時に限ってきた。昨夏の南海トラフ地震の臨時情報による買いだめで、小売店の店頭からコメが消える異例の事態が起きてもこの方針を変えず、放出を拒んできた。
                                朝日新聞
posted by 鏑木歯科 at 11:27| 鏑木歯科日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする