学生生活「一生の思い出」
愛子さまは冒頭、石川県能登地方の現状に「胸が痛みます」と明かされた。「一日も早く平穏な日常が戻り、復旧・復興が進んでいくことを切に願っています」と続け、卒業にあたって大学関係者や友人、両陛下に「心からの感謝をお伝えしたい」と記された。
コロナ禍が明け、今年度から通学できるようになり、当たり前だったことが「いかに尊いもの」か実感されたという。友人と一緒に授業を受け、じかに話して笑いあい、学内の様々な場所を訪れたことは「忘れることのできない一生の思い出となりました」と振り変えられた。
中世を代表する女流歌人・式子内親王とその和歌を研究した卒業論文は「学業の集大成」として取り組まれたという。
4月からは日本赤十字社本社(東京)で嘱託職員として勤務される。「少しでも社会のお役に立てるよう、公務と仕事の両立に努めていきたい」と結ばれた。
愛子さまは20日、東京・目白の学習院大で卒業式に出席された。午前9時20分ごろ、桜色の振袖と紺のはかま姿で登校し、報道陣に対し、「たくさんの新しい学びを得て、充実した4年間を過ごすことができました」と笑顔で述べられた。
読売新聞
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