2026年03月29日

「106万円の壁」、31日解消 パートらの厚生年金・健保加入

 短時間労働者の厚生年金や健康保険の加入要件の一つで、働き控えを招く要因とされてきた「年収106万円の壁」(時給換算1016円)が、31日に事実上解消する。

106万円の壁.png

 秋田県で同日、時給1031円の2025年度最低賃金が発行し、全都道府県で106万円の壁を超えるためだ。「壁」の解消により、厚生労働省は全国で約110万人が新たに厚生年金・健保に加入するとみられる。

 厚生年金や健保の保険料は、企業と労働者が折半で負担する。賃金に応じた年金額が老後に支給されたり、けがや病気で休んだ際に傷病手当てが受け取れたりする。健保には大企業の健保組合や中小企業の協会けんぽなどがある。

 時短労働者は現在、従業員51人以上の企業で週20時間以上働き、月額8万8000円(年収換算106万円)以上の賃金を得ると厚生年金・健保の加入が義務付けらえる。

 106万円の賃金要件は、扶養に入る主婦パートらが保険料負担を避けるため働く時間を抑え、企業が人手不足になる要因とされてきた。政府は106万円の壁の解消を踏まえ、今秋に賃金要件を正式に廃止する。勤め先の従業員数要件も27年10月から段階的に下げ、35年10月に撤廃。週20時間以上の労働時間要件は維持する。

 厚労省は、厚生年金・健保への新規加入による主婦パートらの手取り減少を緩和するため、企業側の保険料の負担割合を増やせる特例制度を今年10月から時限的に導入。企業側が保険料を多く肩代わりした分は全額還付する。

 社会保険労務士の井戸美枝氏は「主婦パートにとって、給付の熱い厚生年金に入るメリットは目先の手取り減より大きい。企業委側もパートらを定着させて戦力にする好機ととらえるべきだ」と話している。
                             時事通信社
posted by 鏑木歯科 at 08:06| 鏑木歯科日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月07日

政府、国家備蓄石油の放出検討 イラン情勢悪化、供給不安長期化

 政府がイラン情勢の悪化を受け、国が備蓄する石油の放出を検討していることが6日、関係者への取材で分かった。石油の国家備蓄を日本単独で放出することも視野に入れている。単独で実施すれば1978年の制度創設後初となる。各国から協調放出の提案があれば協議する。原油輸出の9割を超える中東産の供給不安が長期化する恐れが強まっており、不測の事態に備える。

 石油の備蓄放出は、国際エネルギー機関(IEA)の下で各国が協調するのが通例で、2022年のロシアによるウクライナ侵攻後に実施した。エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上閉鎖され、輸送タンカーが渡航不能となる中、民間事業者が持つ在庫の減少を補う狙いがある。

 日本の石油備蓄は消費量ベースで計254日分ある。このうち全国の基地で保有する国家備蓄は146日分だ。国はその一部を対象に情勢を見極め、実施の是非や放出量を慎重に判断する。日本の備蓄はほかに、石油元売りや商社が保有する民間備蓄が101日分、産油国が日本国内で保有する産油国共同備蓄が7日分ある。 
                        共同通信
posted by 鏑木歯科 at 08:50| 鏑木歯科日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする